2019年8月23日(金)PM:15:00~17:00
場所:新横浜ウエルネスセンター
講師:浜口伝博(つたひろ)産業医科大学産業衛生教授(医師、医学博士)
演題:「働き方改革、どう変わる従業員の健康管理」
健康づくり担当者として今回のセミナーに参加して感じたことをご案内いたします。
・健診の未受診者と受信者の医療費の差(熊本県A町国保加入者の年齢階級別年間医療費)
40代 受診者 約20万円 未受診者 約40万円
50代 受診者 約22万円 未受診者 約40万円
60代 受診者 約33万円 未受診者 約38万円
70代 受診者 約45万円 未受診者 約83万円
80代 受診者 約55万円 未受診者 約98万円 (健診受診者には併せて保健指導を実施している。)
受診者でも医療費は年々増加するが、未受診者は70歳代以降に急激に増加する。健診受診者は、受診と併せて健康指導を受けることにより健康への意識が高まり自制能力が発揮していると感じます。また、前期高齢者1人当たり医療費の平均においても健診受診率が高いと1人当たりの医療費が低い傾向も見られた。
・わが国におけるリスク要因別の関連死亡者数(2013年厚生労働省 健康日本21)
喫 煙 128,900人 (循環器疾患33,400人+がん77,400人+呼吸器疾患18,100人)
高血圧 103,900人 (循環器疾患103,900人)
運動不足 52,200人
高血糖 34,100人
塩分の高摂取 34,000人
生活習慣病と運動不足が因果関係の要因となっていることがよくわかります。
当社では、毎年健康診断・人間ドックのほかに歯科検診・インフルエンザの予防接種を行い、社員の健康については重要視していますが。今回のセミナーで、健診結果の要指導・要治療者を重点に着目し生活習慣病の要指導(一時発症予防)を減らし、要治療(二次重症化予防)を重症化させないフォロー体制の確立が健康経営を進めて行くうえでも重要と感じました。