日本大通ビル「防災講演会」を開催しました

例年2月と8月に行う防災訓練の一環として、今年度は、8月23日に日本大通ビルパークホールにて防災講演会を開催しました。

演題は 「大災害時、3日間生き残るための食糧備蓄とローリングストック法」-横浜市の地震対策と日頃からの備え、自宅避難のための便利グッズーです。講師は、中区役所地域防災担当の相浦係長です。相浦氏は、若い時には、動物園でのコアラ飼育にも携わった異色の経歴の持ち主です。


第1部が1地震についての説明2横浜市の被害想定3横浜市の災害対策4帰宅困難者対策でした。第2部が備蓄とローリングストック法についてとあったら便利!防災グッズの紹介と続きました。

被害想定では、一番被害が大きいと想定されているのが、元禄型関東地震で、横浜市内で死者が3,260人、負傷者が21,700人、避難者57万人と想定されています。その内、ビルのある中区では焼失棟数が1,297件、死者が561人、負傷者3,440人、避難者58,370人となっています。中区の人口は14,6万人ですので、40%が避難者となる予想です。また、ライフラインの被害ですが、上水道の断水率は、58%、電気停電率は46%、ガス停止件数は100%となっております。

また、ビルのある中区は商業経済の中心地区でもあることから、帰宅困難者が多数発生することが予想されます。ただし、帰宅困難者とは、そもそも20キロ圏外の人のことをいい、10キロまでは帰宅可能と定義されています。横浜市内では46万人の帰宅困難者を想定しています。

最後に、ローリングストック法について、説明がありました。これは備蓄のために改めて用意するのではなく、日頃、食べているレトルト食品や缶詰類などを多めにストックして、使いまわししなさいということです。期限切れで無駄にすることのないように工夫していきたいと思いますね。あと、便利グッズの紹介として、ハイゼックス包装(炊飯袋)がありました。単純に、ビニール袋にお米と水を入れて、沸騰した湯の中に入れ30分ほど煮るとお米が炊ける簡単なものです。アルファ米などがなくても普通のお米を利用できるので知っておくと便利です。

以上のような内容で、56名の参加者に、約50分間にわたり、講演をしていただきました。講師の相浦係長には、改めて御礼申し上げます。

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